カフェの席の選び方
カフェには色々な席がありますよね。
皆さんはどんな席が好きですか?
人数の制限がなく、いろんな種類の席が空いていた時に店員さんが案内してくれる場合もありますが、お好きな席にどうぞと勧められることもしばしばあると思います。
その時皆さんはどんな席に座るでしょうか。
わたしは、もし空いているカフェに入り、そのカフェに窓際の席があるならば窓際の席を選びます。
窓際の席がだいすきなのです。
窓際席の魅力
このカフェは大阪にあるClicke &Clackというカフェです。
写真は、以前行った際に座った2階にある窓際席です。
この席がすごく心地よかったのです。
カフェの居心地の良さは、席の位置だけでなく、もちろん提供される食べ物・飲み物のおいしさの他にも景色、空間のインテリアを含む雰囲気・テーマ、家具の大きさ・質感、椅子であれば座り心地、清潔感、また音楽、またその音響環境、照明を含む光の加減、お客さんとの距離感、話し声のボリューム、店員さんの心配りなどなど数えきれないほどの理由があると思います。
色々なカフェに行く中で、その中の一つである「窓際にある席」が私の中ではお気に入りポイントであるとある時気がついたのです。
ちょうどClicke &Clacをおとずれた際には、雨が降っていましたが、雨が降るのをゆっくりと眺めるという機会もあまりないので、室内で雨に濡れてはいないのですが、雨の湿度を感じて、いつもよりゆっくりとした時間を味わうことができました。
こちらは、鎌倉にあるsongbecafeというカフェです。
こちらは一階の席ですが、やはり窓際席です。
この日は夫と一緒に行ったので、カフェの奥にある4人がけの広々としたソファ席に座ってもよかったのですが、こちらの窓際の席に座りました。
こちらの席も大正解でした。
このカフェは前を電車が走っていて、その街並みや暮らしが窓越しに感じられて、カフェ時間がより楽しめたように感じました。
窓際の席には、他にも、窓から緑が一面に見えるカフェ、水辺のカフェ、オーシャンビューのカフェ、高層階でビル群が眺められるカフェ等、素敵な窓際席がたくさんありますね。
もちろん都会だと窓の外がすぐ壁ということもありますが、視線が抜けている窓際席を自然と選んでしまいます。
自宅に窓際席を作ってみた
窓際の席がすきと自覚してから、ふと家でもできるのでは?と
いつもは、キッチンの横並びにしているダイニングテーブルを窓際に移してカーテンをあけてみました。
ダイニングのある部屋の窓からは近くの大きな公園の緑が見えます。
いつも洗濯物を干す時も日常を過ごす時にもなんとなく横目ではみていたのですが、窓際に席を作るといつもより外の景色を見る時間ができます。
この窓際席を作って、外の景色を定期的に見るようになって、景色の移り変わりを以前より自然に感じられるようになりました。
以前は、SNSやニュースを見て春になったから桜を見に行こう、秋は紅葉か!と教え込まれたような季節の楽しみ方をしていたように思います。
そんな季節の楽しみ方も非日常で特別感があり楽しいのですが、日常の中で季節を感じるのは違った良さを感じることができました。
季節が感じられる窓
我が家は、常駐で窓際席があるわけではないのですが、
週末、窓際席を作ると「あれ、あそこに咲いていた花がない。」
「あれ?この木こんなに葉っぱが多かったかな、先週までは木の向こうの景色が見ていたのに。」
と普段通りすがっているだけでは気付けない景色の移ろいに気づくことができるようになったのです。
それは毎日景色を見ながらお散歩をされている方も似た感覚を味わうのだと思いますが、窓からの景色は、窓で切り取られた絵画のようで、定点から見る景色の移ろいというまた違った良さがあるように感じます。
個人的には窓際席で過ごすようになってから、自分たちの住む土地への愛着が増し、窓から見えている1本の木でさえ、愛おしく感じるようになりました。
わたしは、田舎育ちで自然の中で育ったのですが、当たり前すぎてその環境を味わうまもなく、日々の忙しさに翻弄され、その良さに気づいていなかったようです。
今思うともっと育った土地の良さを感じながら過ごしたら良かったと思います。
窓から新しい夫婦の団欒のカタチ
窓の景色を楽しめるようになったのは、実は机を窓際に置いたという物理的なことだけではありませんでした。わたしは人とお話をするのがだいすきで、人といると、ついつい話してばっかりになってしましがちです。
独身時代は特に、友人とカフェに行くと最初こそカフェが素敵だ美味しいだと話ますが、女子トークに花が咲くということがしばしばでした。(それが目的なのでそれで良いのですが)
しかし、夫とお家カフェを楽しむようになって、私がマシンガントークを繰り広げる中、夫が景色の移ろいを教えてくれるようになったんです。それから景色についての話や一緒にいるけれど同じ景色をただじっと見る時間ができるようになりました。
週末、普段忙しい夫と話せる貴重な時間だからと話し合っておきたいこと、分かち合いたいことがあると溢れるように話していたのに、一度to doやアウトプットの時間はおいて、一緒に外を眺めるようになりました。
すると、その後、同じ話をするにもどこか余裕ができて、もちろん言葉にして伝えることや膝を突き合わせて話すことが必要な時もありますが、この話は違う言葉で話したらいいかもなど夫婦の会話がゆったりしたものになりました。
環境を変えることを通して人との環境も変化していくことに窓際の席に気付かされたのでした。
皆さんも、一人でも二人でも、たくさんの魅力のある窓際席、カフェでもお家でも導入いかがでしょうか。
また、その際にはぜひ作業をしたり、読書、お話をするのも素敵ですが、窓の外を眺めてみることをおすすめします。