普段食べないくだもの「土佐分担」
親しい友人から土佐文旦をいただきました。
自分では意識しないと買わないけど、もらうと嬉しい頂き物ってありますよね。
まさしく土佐文旦はそんな嬉しい頂き物でした。
高知の親友と土佐文旦
「土佐文旦」と聞いた時、真っ先に思い出したのは、高知に住んでいた私の親友でした。
彼女は、高知出身ではありませんが、就職で高知に引越して高知ライフを楽しんでいました。
高知で地元の方々と接する中で
「土佐文旦を食べるなら絶対こう食べた方が美味しい!」と聞いてから
彼女は土佐文旦と食べる時、いつもこうやって切って食べるのだ
と話してくれたことがあり、印象に残っていました。
土佐分担の切り方
その食べ方、切り方が写真の切り方です。
文旦の皮を北半球、南半球のように切り込みをいれ、
皮をお皿にして、一房づつむいて、種子をとり、盛り付けて食べるのです。
土佐文旦をいただいて、すぐ、彼女のその話を思い出し、
剥き方を検索して、盛り付けました。
一房ずつ、破けないように気をつけてむくので、
何も意識せずむくより時間はかかりました。
でも、盛り付けられた時、言い過ぎかもしれませんが、房が宝石のように見えました。
もちろん、何度もむいている彼女のよりは不恰好ではありますが、
なんとも言えない満足感のようなもので満たされました。
愛しんで食べる土佐分担
土佐文旦でなくても、大きい柑橘系のくだものは内側の皮をむいて食べるものが多くあります。
一房ずつ、むいて食べて、むいて食べてとしてもいいですが、
こうして、丁寧にむいて盛り付けると大切に一つ一つを味わうことができ、
彼女の言うように、確かに、すごく美味しく感じました。
私は今回、盛り付けられると、我慢できずすぐ食べてしまったので、
房のキラキラが写真で伝わらないのが残念ですが、内側の水分を感じるキラキラでした。
丁寧にむいた土佐文旦も、胃袋に入ったら同じ?
丁寧にむいた土佐文旦を
目でも、もちろん舌でも味わって食べた時に
普段いろんな食べ物をノールックでパクパクと食べてしまう自分に気がつきました。
今回のようにより美味しく食べられるよう調べたり、それを実践したり、
この食べ物を味わおうと意識すると、いつもと同じものでも美味しく感じるように思います。
ふと、それは、土佐文旦に関わらず、
普段食べている毎日の食事もそうだと思いました。
「胃袋に入ったら同じ」と表現することもあります。
それも事実かもしれないですが、
毎日欠かせない「食べる」ことが
「食べなければならない栄養摂取」にとどまらず、
その時間を愛おしく思えたら
毎日の小さな幸せが増えるのではないでしょうか。
食事の時間が一工夫や気持ちの持ち方で
毎食は無理でも「美味しいね」と食べ物を愛しんで、
小さな幸せを大切にしたいと思う日々です。
この記事がそんな小さな幸せのきっかけになれたら嬉しいです。
ちなみに親友は、高知から引っ越した今でもSNSのカバー写真は綺麗にむいた土佐文旦です。