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マンションリノベの際に無垢の床を選択
住居の床材の選択は住空間の印象を大きく左右します。私たち夫婦は、心地よい足触りや自然な雰囲気を求めて、無垢の床を選びました。今回は、無垢の床の家に実際に住んでみた使用感と、無垢床の魅力やメンテナンスのポイントについてご紹介いたします。
リノベーションのキーポイント: 無垢床の選択理由
私たち夫妻は中古のマンションを購入し、フルリノベーション(建物の内装を一度すべて解体し、骨組みだけの状態から住宅を一新する改修工事)しました。
フルリノベーションなのであらゆる建材を自分で選べる中(もちろん予算内で、ですが)、部屋の雰囲気を大きく決める床材を私たちは無垢材にしました。
手入れのしやすいフローリングにせず無垢材を選んだ理由は以下の3つです。
①木材の温かい雰囲気が欲しかったこと。
1番の理由はこれ。天井や壁がグレー調で全体的にインダストリアルな雰囲気だったので、バランスを取るために床には温もりが欲しかった。
②想像していたよりお手入れが簡単そうであること。
無垢材はフローリングと比べメンテナンスが大変なイメージがあったが、調べると思ったより簡単そうであったこと。基本は掃除機でOK。
気になるときは乾拭きをし、液体がこぼれた場合は、固く絞った雑巾ですぐに拭けば大抵の場合シミや跡は残りません。
③傷や経年変化も味として楽しめること。
木材なので重いものや硬いものを落とすと傷は残りますし、雑巾で拭くだけでは落ちない汚れも少しずつ蓄積していきます。長年使うことで色も変化していきます。
それが嫌だという人もいると思いますが、もともとレザー製品や帆布製品の経年変化が好きだったのもあり、無垢床の経年変化も「味」として楽しめると思ったこと。
以上の3つが、無垢材の床を私が選択した大きな理由です。
無垢床の魅力
前述した無垢床の選択理由と重なりますが、実際に住んでみて私が感じた無垢材の魅力は以下の通りです。
①木の温かみ
なんと言っても無垢床の一番魅力は木の温かみ。2年住んでいますが、最高です。温かみといっても、木が発熱するわけではありません(当たり前)。視覚的な効果ですが、温かい気分になれるから不思議です。
②感触が心地よい
素足で歩いた感触が気持ち良い。さらさらとしていて夏は適度にひんやり、逆に冬はそれほど冷たくなりません。快適です。足の皮脂が床につくのが気になる方もいると思いますが、私たちは気にせず裸足で歩く気持ちよさを味わっています。
③経年変化も味になる
好みがわかれるところだと思いますが、傷や変色なども「経年劣化」ではなく「経年変化」ととらえられ、味なるということです。フローリングと比べればお手入れに気を遣うことはありますが、メンテナンスを通して愛着が沸くとも言えます。
無垢床のお手入れのポイント
床に限ったことではありませんが、汚れたらすぐに拭くこと、これが大事です。
水やお茶、コーヒーなどの液体をこぼしてしまっても、固く絞った雑巾ですぐに拭けばたいていは綺麗に落ちます(醤油やインクなどは難しいかもしれません)。
ただし、液体がこぼれてから時間が経ってしまった場合は、写真のように水シミが残ってしまうこともあります。
ですが、写真くらいのシミでしたら、固く絞った雑巾で擦れば大抵は目立たなくなります。
どうでしょうか。ほとんどわからないと思います。
雑巾でも難しい場合は、水分を含ませ固く絞ったスポンジで擦ることで汚れが落ちることも多いです。(ウレタン塗装の場合はコーティングごと落ちてしまうので注意)
まとめ
以上のように、フローリングとは違うメンテナンスの手間を許容でき、経年変化を楽しめる方にとっては無垢材は大変心地よく、おすすめできる床だと実際に無垢材の床の家に2年住んで感じました。この記事がみなさまの参考になれば幸いです。